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執筆者
shimpei
細川真平 1964年生まれ。音楽ライター/エディター。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン他のCD/DVDのライナーを手がける。また、音楽誌、ギター誌、ウェブ等にも幅広く執筆。
ギターは絶対ストラト主義。
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第9回 愛し方はいろいろ
2007年03月26日

一般的に“ギター好き”と言っても、さまざまなタイプがいる。
ギターを愛しているという1点においては同じなのだが、その愛し方がそれぞれ異なっているわけだ。
たとえば。

●ヴィンテージ・ギター・コレクター
前提条件としてお金持ちじゃないと無理なので、会社経営者などが多い。
基本的に弾かない、弾けない。
イヤなタイプ! と昔は思っていたのだが(笑)、少し考え方が変わった。
こういうコレクターがいるからこそ、いいヴィンテージがそのままの形で次世代へ残っていくのだ。
お金持ちギター・コレクターの方、お願いですから、弾いてみようかなあなんて気は起こさず、ぜひそのまま保管しておいてください。
それが世のためです。

●B級ギター・コレクター
多くの人が価値を認めるものではないチープなギターを集めるタイプ。
そのギター特有の音が好きだから、という場合もあるが、多くは幼児期の何らかのトラウマが関係している場合が多い(……すみません、ウソです)。
人が価値を見出さない点に価値を見出しているのかもしれない。
単に人と同じなのがイヤなのかもしれない。
個人的にこのタイプには人間的魅力と興味を感じる場合が多い。

●改造マニア
やたらとピックアップとか配線とかトレモロ・ユニットとかを交換したがる人。
いい言い方をすれば「音の探求者」。
だが、目指す音が自分の中にしっかりとない場合は、改造のための改造になりやすく、もとの音が一番よかった! という結果にもなりかねない。
もともとラジオ少年、プラモデル少年だった人がこの方面に行きやすい。

●トリビューター
憧れのギタリストと同じ機材・仕様を追求するタイプ。
同じメーカーの同じ機種は当然として。
あるギタリストのギターにシールが貼ってある場合、それと同じものただ貼るだけではなく、必ず“同じ傾きで”貼らないと気がすまない人たち。
フェンダー・カスタム・ショップからトリビュート・シリーズが発売されていることからも分かるとおり、このタイプは多い。
もともと、あの人みたいになりたい! と思ってギターを手にする場合も多いので、ほとんどのギタリストは多かれ少なかれこのタイプに分類されるかもしれない。

●速弾き追求型
その名のとおり、いかに速く弾けるかに血道をあげるタイプ。
音楽というよりも、タイム・トライアル系スポーツの感覚に近い。
速弾きは練習すればするほどうまくなるが、とはいえ人間には肉体的限界というものもあるわけで、それが挫折感につながる場合もある。
そんなことでギターをやめるようなことにはならないでほしいと切に願う。

●うんちく語り型
なんとかの何年の仕様はどこがどうで……と、やたらとうんちくを語る。
ただし、基本的に聞きかじった知識に基づいているので、言葉に重みが感じられない。
また、えてしてギターが下手な場合が多く、「結局ギターは弾いてなんぼ」説を唱える人の餌食になりやすい。

まだまだありそうだが、このへんで。
え、ぼくのタイプ?
ひ・み・つ。

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第8回 世界に広がるジャパン・ヴィンテージの輪
2007年03月14日

ちょっと必要があって、トーカイについて調べていた。
トーカイは日本のギター・メーカーで、東海楽器製造株式会社が正式名称。
'70年代後半から'80年代にかけて、この会社が作るフェンダー・ストラトキャスターや、ギブソン・レス・ポールのコピー品が国内外で評判を呼んだ。
アメリカではフェンダーから訴えられ、ヘッドの形を変更せざるを得なくなるのだが、それはフェンダーがその製品の質に恐れおののいた結果だとも言われている。
'80年代初頭、フェンダー・ジャパンができるときにも、フェンダーはトーカイに話を持ちかけていたらしい(この前訴えておきながら……という気もする)。
結局は、やはりグレコ・ブランドで秀逸なストラト・コピーを作っていたフジゲンとの間で話がまとまったのだが。
トーカイのストラトと言えばスティーヴー・レイ・ヴォーンも使っていたし、最近ではオアシスがレコーディングで使っているそうだ。また、ロバート・フリップが愛用しているレス・ポールはギブソンではなくトーカイ製だ。
トーカイだけではなく、グレコや初期の(フジゲン製)フェンダー・ジャパンなどは、今では“ジャパン・ヴィンテージ”と称されて希少価値が出、中古価格も値上がりが続いている。

さて、なぜこんな話を書いているかというと、いいサブ・ギターが欲しいのだ。
メインで使っている'65年製ストラトに少しでも近い音がするストラトが。
それで、我がギター・グルに相談した。
ピックアップ、コンデンサー、線材などを換えて、なんとか新しいギターをヴィンテージに近づけることはできないものか、と。
答えは、「ぼくもずいぶんやったけど、結局ダメなんですよねえ」。
やはり、木が問題なのだという。
いい木が時間を経ることによって作り出す音。
これはもう、どうしても作り出せないと言う。
可能性としては、'80年前後の国産ギターを基に改造するしかないだろうとのこと。
いい木を使っており、しかもそれが30年近くも熟成されている。
加えてレプリカ度も高く、加工精度も高い。
こんなことなら、'80年代に買ってそのまましまいこんで置けばよかった……。
てなことを言っていてもしょうがないので、そのころのギターについていろいろ調べているのである。

あ、それでトーカイの話に戻るのだが。
トーカイのマニアは海外に今でも数多くいるようだ。
“Japanese Vintage”の流行は、どうやら世界的な動きらしい。
で、こんな海外サイトを見つけた。
http://www.tokairegistry.com/
内容は、トーカイ製ギターの年代ごとの仕様、特徴、シリアル・ナンバーの見方、過去のカタログ、広告やレヴュー、サイト・ユーザーからのギター投稿写真、等々。
そして、データベースを作るためにあなたのトーカイ・ギターを登録してほしい、というかなりマニアックで深いサイトだ。
興味のある方にとっては、かなり面白いと思うので、ぜひご覧ください。

↓これはSRVが表紙になったトーカイのカタログです。

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第7回 ロックぽくない!
2007年03月07日
確定申告の時期。
今年こそは早めに済ますぞ、と先月のうちに、領収書の整理はしたものの、そこからあとがまったく進んでいない……。
結局、今日あたりからバタバタとやる予定。
考えてみたら、ロック・ミュージシャンも確定申告をしなければいけないわけで。
今ごろ彼らも、取ってあった領収書を引っ張り出してきて項目ごとに分けたり、経費になるかどうかで悩んだり、電卓を叩いて書類に数字を書き込んだりしているのだろうか……?
自宅の電気代の3割は経費でいいよな、家でエレキの練習してるし、とか。
ドラムの練習してて床を傷つけたのを直したのは経費になるよな、とか。
シンセサイザーの減価償却費って、年間いくらだったっけ? とか。
非常にロックぽくなくて、想像したくない姿だ(笑)。
もちろん、事務所でやってくれたり、事務所が雇った税理士さんがやってくれる場合もあるのだろうけれど。
とは言えその場合でも、領収書を取っておいて、それを提出するぐらいはしなければいけないだろうし。
内容について税理士さんに質問されたりもするのだろうし。
そういえば、タバコはカートンで買って領収書をもらい、作曲に必要だからと言って経費にしている、と言ってたミュージシャンがいたなあ。
それってなんだか、ロックぽいのかロックぽくないのかよく分からない。
ま、かく言うぼくも、ロック・ライターを標榜していながら、数日間はギターを弾く時間も制限して、ロックぽくない作業にいそしむしかないのだ。
ええと、株で損した分は来年へ繰り越しができるんだよな、とか。
……ああ、ロックぽくない!
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