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執筆者
shimpei
細川真平 1964年生まれ。音楽ライター/エディター。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン他のCD/DVDのライナーを手がける。また、音楽誌、ギター誌、ウェブ等にも幅広く執筆。
ギターは絶対ストラト主義。
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ピックの話。
2013年03月19日
なんだか、これが自分にとって最高というピックに出会うのは難しいですね。
ジェフ・ベックが指弾きに変えた理由のひとつとして、「ピックに煩わされるのが嫌だから」というのがあるそうです。
分かる気がします。
かといって完全に指弾きにするのには覚悟も練習もいるし大変……と思う凡人のワタクシなどは、自分にぴったり来るピックはないかなと探し続けてしまうのです。

弾き心地、持ち心地も大事ですが、ピックによって音もかなり変わりますね。
「かなり」と書きましたが、これは弾いている側にとっての「かなり」であって、聴いている側からすれば「へ? どこが違うの?」というレベルだと思います。
これって、ほかの機材にも言えることでしょうですが、要は弾く側が「良い音になったぞ!」と思えればそれでいいんですよね。
そのほうが気持ちよく弾けて、結果として良いプレイができる、と思うからです。
なので「かなり」と弾く側は思い込んでしまえばいいのです(笑)。

さて、僕の個人的な好みからすると、材質はナイロンがいいです。
弦の音が素直に出て、かつ深みと高音のきらびやかさがある……気がします(気のせいかもしれません)。
また、ストラトのハーフ・トーンもきれいに出ます(当社比)。
マイケル・ランドウがですね(出た! 機材話になると必ず参考例として挙げられる!)、前はセルロイドでしたが、今はナイロンを使っています。
これはやっぱり、ナイロン独特のサウンドを求めてではないかと思います。

先に出てきたジェフ・ベックも、ライブで「スキャッターブレイン」をやるときだけはHERCOのピックを使います。
HERCOはナイロン・ピックの代表(まあ、昔はピックの代表だったんでしょうけど)で、ジミー・ペイジ、ロリー・ギャラガー、マイケル・シェンカー、エディ・ヴァン・ヘイレン、ニール・ヤングなど、多くのギタリストが使ってきました。
その昔はかなり貴重品だったという話もあります(イギリスなどではなかなか手に入らなかったそうで)。今はジム・ダンロップが権利を買って復刻しているので貴重でも何でもありませんが。

僕も好きで一時使っていたのですが、HERCOにはティアドロップ型しかありません。
僕はどうもおにぎり型が一番しっくり来るのです。
これも僕の個人的な感想ですが、おにぎりのほうが音も太くなります(単純に先がティアドロップほど尖っていないからでしょうね)。
なので、HERCOは使わなくなってしまいました。

ならナイロンのおにぎり型にすればいいじゃないかという話ですが、これがなかなかないのです。
なぜないのか分からないのですが(ま、需要がないからなんでしょうけど)。
しかも僕はハードじゃないと嫌なので、そうなるともっとないのです。
というわけで、ポリアセタールのおにぎり型をここ数年使ってきました。で、いつの間にかすっかりこれに満足していたのです。

ところがですね、この前、部屋に転がっていたHERCOを何気なく使ってみると……あ、やっぱりナイロンいいなあと思ってしまいました。
ううむ、こうなったらナイロンのおにぎり型のハードをちゃんと探そう! と思い立ち、楽器店へ行ってみたのですが、やっぱり全然なく(ミディアムならあったんですが、僕には柔らかすぎで)。

仕方なくネットで探したら、やっとそれを作っている2メーカーを見つけることができました(というほど大げさでもなく、ちょっとググったらすぐ出てきたんですが)。
で、そのうちのひとつのメーカーのピックを購入したのですが、これがかなり良い感じです。
ナイロンならでは響き、おにぎりならではの音の太さ、そして持ちやすさと弾きやすさ(僕的には、ですが)が揃っています。

唯一の不満は色が黒であること(笑)。
白いピックが好きなんだよなあ……(ちなみにもうひとつのメーカーのは赤でした)。
誰かナイロンでおにぎりでハードで白いピックを作ってくれませんかねえ。
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ポットのトルクを変えてみた
2013年03月05日
僕にとって、ギターのボリューム・ポットの操作感って大事です。
ひとつの曲の中でも、かなりボリュームをいじります。
バッキングとソロでの音量の変化のためはもちろんですが、歪み量=音色の変化のためもあります。

ジミ・ヘンドリックスをはじめとして、ブルース・ロック系のギタリストって、クリーンから歪みまで、手元のボリュームでコントロールする人が多いですよね(ペダルのオン/オフも併用しつつ、だったりしますが)。
あれが理想というか、そういうものだと思い込んで育ちました(笑)。

なので、歪み系ペダルもギター側のボリュームを下げたらクリーンになる(近づく)ものが好きです……というのは別の話になっていくので、またの機会にでも。
あと、たまにボリューム奏法もするのですが、これがとても好きでして。
そういうわけで、ボリューム・ノブはトルクの小さい、軽い操作感が好みなのです。

でも、ストラトの場合は特に、ノブの位置が弦に近いために、弾いている最中に手が当たってボリュームが変わるのが嫌という方もいますね。
そういう方は、固いほうがお好きだと思います。
僕の場合は、トレモロ・アームもテンション・スプリングを入れて常に弦の近くにスタンバイさせているので、そのあたりに手が当たらないような弾き方にもともとなっているようなので大丈夫です。

さて、僕のストラトのうち、ボリューム・ポットが固めのものがありまして。
軽くするために数ヶ月にわたってむやみにポットをぐるぐる回したりしていたのですが、どうも変化がなく(少しはあったような気もしますが)。
それで、ポットを交換しようかと思いました。
調べると、イングヴェイ・マルムスティーンも軽いほうが好きなようで、セイモア・ダンカンから軽い操作感を持った彼のシグネチュア・ポットが出ていました。
また、EVHからエディ・ヴァン・ヘイレン・モデルも(こちらはストラト用ではないようです)。

でもなあ、手持ちのポットを何とかできないものかなあ……と思いまして。
だって壊れているわけじゃないから、もったいないじゃないですかね(笑)。
そこでまた調べると、ポットのトルクというのは中に入っているグリースの粘度によって決まる、グリースを粘度の低いものに替えればいいということが分かりました。

で、やってみました。
ポットを分解してみると、なるほど、こいつが重さの原因かと思うグリースが中に塗られていました。
これを綿棒で除去、代わりに、ワウ・ペダルのギア部分用に持っていた粘度の低い(と勝手に判断した)グリースを塗って再度組み立てました。
試してみると、これぞ理想! と言いたくなるような操作感。
もうそれ以来、やたらとヴォリューム・ノブを触って、無意味にボリューム奏法をして悦に入っています。
たまに、アンプにつないでいないのにボリュームをいじったりして……。

ところで、半田付けが苦手な僕は、半田を外さないでこれ(分解→グリース除去→グリース塗布→組み立て)をやりました。
良い子の皆さんはそんないい加減なことはしないでくださいね(笑)。

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