六弦一会:
70年代ジェフ・ベック・サウンドとTARGIE Super Booster
2012年07月05日
当サイトとAKGアンプ工房とのコラボレーションで、TARGIEのオリジナル・ペダル、TARGIE Super Boosterが開発されました。
詳細については
TARGIE LABOのページをご覧ください(試奏動画あり)。
簡単に言ってしまうとColorsoundのPower Boostのクローンですが、当時のパーツで手に入らないものもあるので回路から見直したそうです。
その結果、オリジナルとサウンド的にはまったく同じで、ノイズは激減しているという逸品になりました。
Power Boostは'69年にリリースされましたが、'71年ごろにOverdriverという名前に変わり、オレンジのど派手な筐体から、濃いグレイのものへと変更になりました。
これは、アメリカでの発売に当たって、オレンジが派手すぎて不評だったからという説があります。
また、このOverdriverがのちのOverdriveという言葉・エフェクターのジャンル名の由来になったとも言われています。
中身・サウンドは、Power BoostもOverdriver同じです。
ジェフ・ベックは第2期ジェフ・ベック・グループ時代にPower Boostを使い始め、引き続きOverdriverも愛用しました。
BBA時代の写真を見ると足元にPower Boostが置かれており、ソロになってからの映像を観るとOverdriverが使われているので、単純に言うと第2期ジェフ・ベック・グループからBBAまでがPower Boost、その後の『ワイアード』、『ブロウ・バイ・ブロウ』等ではOverdriverが使われたようです。
●第2期ジェフ・ベック・グループの'72年の映像。足元から少し離れた位置にオレンジの物体が。
●'74年のTV出演時の映像。ジェフ本人が機材について解説しています。画像は良くないですが、グレイの筐体が確認できます。
その後、80年代に入ってからはBOSS OD-1、Proco Ratと移り変わっていくわけですが、やはり70年代のジェフの音といえばPower Boost/Overdriverで決まり、という感じですね。
では、もうひとつ映像を。
これもファンには有名ですが、29秒あたりでOverdriverをオンにするのが分かります(映ってはいないのですが、音の変化で分かります)。
上と同じ'74年のTV出演時の映像です。
さて、この70年代のジェフの音を再現できるTARGIE Super Booster、もうすぐ発売できそうです。
TARGIEサイトにて、ぜひ続報をお待ちください。
Power Boostと同じく、オレンジ色のニクイやつです。
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