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執筆者
shimpei
細川真平 1964年生まれ。音楽ライター/エディター。
ジェフ・ベック、スティーヴィー・レイ・ヴォーン他のCD/DVDのライナーを手がける。また、音楽誌、ギター誌、ウェブ等にも幅広く執筆。
ギターは絶対ストラト主義。
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鰯の頭もナチュラル・バイブレーション
2012年11月28日
ギター関係には“オカルト”な話がずいぶんあります。
“こうすれば音が良くなる”という類の。
基本的に僕は、そういうのは“鰯の頭も信心から”という面が強いと思っています。
いや、それでいいのです。“音が良くなった”と信じて弾けば結果的にいいプレイができ、本当にいい音になる、ということは絶対にあると思うからです。
自信を持ってピッキングするのとそうでないのとでは、明らかに出音が違いますからね。
なので、機材に小うるさくこだわるよりも常に自信を持ってプレイできるようにしたほうが、基本的な音は良くなると思います。
まあ、上手い人はどんな機材を使ってもいい音を出せるというのは、このへんに理由があるんでしょうね。

それはさておき。
“オカルト”と言われそうな中にも、これは正しいんじゃないかと思うこともあります。
そのひとつが、“ギターに音を聴かせたほうが音が良くなる”というもの。
これ、前からなんとなく正しいよなあと思っていました。
だから、しばらく弾いていなくて音が前より良くなくなったギターを、オーディオ用スピーカーの前に置いて、毎日音楽を聴かせる、なんてことを僕はやっていました。
人からは思いっきり“オカルト”と言われましたけど(笑)、それでずいぶん回復したと思うんだよなあ。
もちろん、実際に弾くことは絶対的に大事ですけどね。

こんな話を書いているのも、実は友人のMさん(この方はベーシスト)が、似た話をFBに書いていたからです。
Mさんと僕は、ある“オトナの音楽サークル”みたいな集団に入っていまして、年に1回、プロもアマも交えて6時間ほどのライブ・イベントを開催しています。
で、先日そのイベントがありまして、そこにMさんが持ってきたベースの音が、イベント後に(良い方向に)激変していて、とても驚いたそうです。
その日はもちろんMさんも演奏したのですが、それはたかだか数曲。ということは弾いたからというよりも、6時間爆音に曝されたことで、音が良くなったのではないかという推測でした(ちなみにMさんは忙しくて恒常的なバンド活動はしておらず、家でのひとり弾きがほとんどです)。
その話を読んで、アル、アル、アルとつぶやいてしまいました。

この現象がなぜかを科学的に考えると……さあ、なぜでしょうね?(笑)
弾くことでギターやベースのボディやネックが振動しやすくなるということはあると思います。
それが音を良くする内的な要因だとしたら、無理やり音を浴びせて振動しやすくさせるということが外的な要因となるのかも、なんて思ったりもしますが、どうでしょうか?
音はバイブレーションですし、それを生み出すのも楽器自体のバイブレーション。
だからバイブレーションを受けている楽器のほうが、自らもバイブレーションを生み出しやすいのではないか、と。

ここまで書いてきて思ったんですが、それって人も同じかもしれないですね。
外から常にバイブレーションを受けないと、自分もバイブレーションを生み出せないのではないでしょうか。
それも、できるなら良いバイブレーションを受けて、良いバイブレーションを生み出していきたいですよね。

あ、しまった、“ギター・オカルト話”のつもりが、“自己啓発的ちょっといい話”になってしまいました(笑)。
いつもマジメなバイブレーションを受けているので、マジメなバイブレーションを生み出してしまうのですね。


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