日本を代表するロック/ブルース/ファンク・ギタリスト、山岸潤史。
'95年にニューオーリンズに渡った彼は、ワイルド・マグノリアスとパパ・グロウズ・ファンクという2つのファンク・バンドの正式メンバーになり、今ではその地でナンバーワン・ギタリストと目されるまでになった。
今回は、ワイルド・マグノリアスでの来日。彼らは、ドラムと掛け声だけで演奏されてきたマルディグラ・インディアンの伝統音楽を継承しつつ、バンド編成で独自のファンク・ミュージックを作り上げた。
今ではこのバンドの核となっている山岸。この日のライヴでも、間違いなく彼が全体を引っ張っていた。時にはアグレッシヴで、時には粘りに粘るブルージーなソロ、そして世界有数の切れ味を持つファンキーなカッティングはため息ものだった。
また、フロントに立つ、ゴージャスな伝統衣装を身にまとったマルディグラ・インディアン3人の姿も鮮烈。音楽だけではなく、視覚的にも大いに楽しませてくれた。
使用機材
山岸が使用したギターは、XOTICのテレキャスター・タイプ。フロントにP-90ピックアップが搭載されているものだ。ステージ上には、インタヴュー映像に登場するフェンダー・ストラトキャスター'65年製も置かれていた。アンプはフェンダー・スーパー・リヴァーブ(リイシュー)。ペダルはE.W.S.のFUZZY DRIVE(ファズ/ディストーション)などが使われた。