日本が世界に誇ることのできるブルース・ロック・バンド、サヴォイ・トラッフルが一時的に再結成を果たし、昨年9月に仙台enn、10月には横浜サムズアップでライヴを行った。
Targieでは、10月29日の横浜を取材したが、これほどまでにロック・スピリットに満ちたライヴは、そうそうあるものではないと思わせられた。
住友俊洋のスライド・プレイは、デュアン・オールマンの命日を飾るに相応しい切れ味で、押弦プレイでのダイナミックさや倍音感に満ちたトーンの素晴らしさもこの上なかった。そして、帰って来た門脇もんじの声質と声量と表現力は、あえて“日本人離れした”という古めかしいう表現を使いたくなるほどだ。そこに、小笠原義弘のジャズ・ロック的なエキセントリックさをうまい具合に散りばめた圧巻のベース・プレイ、高藤泰三と高木太郎による怒涛のツイン・ドラムが折り重なって、ロック・ファンにとって、まさに夢のようなステージが繰り広げられた。そんな彼らにライヴ直前に行ったインタヴューと、当日の貴重なライヴ映像(2曲)をお届けしよう。
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