Yosuke Miyake vs. Raven Otani
photoポール・リード・スミスのイベント、“EXPERIENCE PRS in JAPAN”が3月5日、渋谷DUO MUSIC EXCHANGEにて行われた。
“EXPERIENCE PRS”は米メリーランド州アナポリスにある広大な敷地を有する同社工場で毎年行われているが、今回初めて日本での開催となった。

ポール・リード・スミス氏本人によるセミナーからイベントは始まり、そのあとは内外のアーティストによるライブが行われた。
photoまずはトニー・マクマナスによるアコースティック・セット。PRSのアコースティック・ギターへの参入をアピールした。
続いてガールズ・バンド、ガチャリックスピンの登場。ここには鮫島巧がゲスト・ギタリストとして参加した。
そして、注目のポール・リード・スミス・バンドには、マーティー・フリードマン、浅野孝乙己、鈴木健治、デイヴィ・ノウルズが、またキーボーディストとして谷口喜男が参加。ここでは、PRS独特の甘くて太いトーンは同じながら、それぞれの持ち味の出たサウンドとプレイを聴かせてくれた。

photo同じことは、ichiroをゲストに迎えた住友俊洋スペシャル・バンドにも言える。ichiroの使用ギターが日本未発売のシングル・コイルのモデルだったこともあるが、PRSらしいトーンの上に、住友とichiroそれぞれの個性がしっかりと乗っていた。やはりギターとその使い手の味が融合することによって、トーンというものは生まれるのだと実感させられた。

そして、再度ポール・リード・スミス・バンドの登場。ここには、山本恭司、Toshi Hiketa、安達久美、住友俊洋、ichiro、デヴィッド・グリッソムが順次ゲストとして加わった。
通常のライブではないので、どうしてもリハーサル不足な部分もある。しかし、だからこそ一期一会の素晴らしいケミストリーが生じる瞬間もあって、目と耳を離せない演奏が繰り広げられた。

photoそのあとは、PRSギターが当たる抽選会が行われ、2人の若い男性にPRSギターがプレゼントされた。そのうちの1本はオリアンティ・モデルで、この日のシークレット・ゲストだったオリアンティ本人からギターが手渡された。
締めくくりはそのオリアンティによるスペシャル・ライブ。サンタナ直伝と言ってもいい、艶かしいPRSサウンドを存分に響かせてくれた。

最後には、全出演者がステージに上がる。感謝の言葉を述べるポール・リード・スミスの目には、涙が光っているようだった。
単なるプロモーション・イベントを超えた、ギターとミュージシャンの絆、そしてミュージシャン同士の絆を感じさせてくれる素晴らしい時間が、そこには流れていた。

"EXPERIENCE PRS in JAPAN” 渋谷DUO MUSIC EXCHANGE / 2011年3月5日 PHOTO

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